台風で長引いた残暑も、峠を迎えましたね。
過ごしやすい秋の季節が、もう足下まで来ています。
夜は涼しい風が吹く日が増えて
「最近は、毎日気持ちよく眠れるようになったよ~」
なんて方も、多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
ちょうど今の時期から、冬至までを
「秋の夜長」というのですが
みなさんは秋の夜長を楽しんでいらっしゃいますか?
たとえば、お月見とまではいかなくても
澄んだ夜空の元、お酒を飲んでみたり
涼しいときに散歩に出かけて、虫の声を聴いてみたりするのもいいですね。
もちろん、私がおすすめしたいのは読書です。
日頃、あまり本を読まないという方も
この秋は、読みたい本を1冊選んで、じっくり読み進めてみては、いかがでしょうか。
最近は、街中でもゆっくりと読書を楽しめるスポットとして
ブックカフェの人気が高まっています。
せっかくですので、私のおすすめのブックカフェをご紹介したいと思います。
京都市中京区新烏丸通にあります
「HiFi Cafe(ハイファイカフェ)」というお店です。
自家焙煎珈琲と、本、そして音楽を楽しめる
いわゆる隠れ家的町家カフェです。
オーナーが厳選し、丁寧に焙煎された珈琲は
珈琲が飲めない、苦手だ、という方にもおすすめしたくなるほど飲みやすく、おいしいです。
珈琲を口に含んだ瞬間の独特の苦みに、まったく嫌みがなく、時間が経つにつれて程よく酸化し、酸味が増していきます。
先日は、プライベートではなく、仕事の関係でお邪魔させていただいたのですが
その日も、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。
注文したのは"本日の珈琲"
タンザニアの豆を使用した珈琲でした。
おともに、口当たりがよく、ほどよい甘みが絶妙なカスタードプリンもいただきました。
店内には、たくさんの本とレコードが並べられていて
何を手に取ろうか悩みます。
その時間もまた有意義に感じられ、とても居心地がいいのです。
店内は、ギターやピアノのサウンドが、読書を邪魔しない絶妙な音量で流れています。
他に聞こえてくるのは、本をめくる音だけ。
そして、どこからともなく珈琲の香りが漂ってきます。
文句なしのブックカフェといっても過言ではありません。
問題があるとすれば--------
どれだけ時間があっても「時間が足りない!」ことです。(笑)
1時間でも2時間でも、3時間でも「ここにいたい!」
と、ついつい長居してしまいます。
今回は、村上春樹著「レキシントンの幽霊」を読みました。
いつもの自分ならばあまり選ばない本ですが、
なぜか、ブックカフェにいくと「普段は読まない本」が読みたくなります。
そして、この本を読みたくなったとき
マスターのおいしい珈琲と、洗練されたあの空間を求めて
私はHiFiCafeへ、足を運ぶわけです。
興味のある方は、ぜひ一度
足を伸ばしてみて下さい。
この秋は、「お気に入りのブックカフェ探しに出かける」というのも
おもしろいと思います。
まだまだ秋は始まったばかりです。
「あっ、もう秋が終わってる......」
なんてことにならないように、
ぜひ、自分だけの秋の過ごしかたを見つけてみてくださいね。
<HiFiCafe>
京都市中京区新烏丸通り夷川上ル藤木町41-2
TEL 075-201-6321
営業時間 12:00~19:00くらい (不定休)
ホームページURL hifi-cafe.com