2017/08/28夏の甲子園をみた理由

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もう夏の甲子園も終わりましたね。
今年は花咲徳栄高校が広陵高校(広島)を大差で破り、
埼玉県勢初の甲子園優勝を決めました。

私はこれまで、野球はあまりみてこなかった人間なのですが、
今年の甲子園だけはチラチラと見ていました。

じつは、
ちょうど池井戸潤著「ルーズヴェルト・ゲーム」を読んでいたのです。

1冊の本の中で、
経営危機に陥った会社の立て直しストーリーと
廃部の危機に陥った社会人野球部を再興していくストーリー
が同時進行されるというスタイル。

そのおかげで
本は分厚めなのですが、
飽きずに読みすすめられました。

それで野球をちょっとしった気になって、
「甲子園でも見てみるか」なんて、偉そうにテレビをみていたわけです(笑)

池井戸潤さんの作品と言えば、
「最後に正義が勝----------つ!」
という、私好みの展開が多いです。

終盤にかけて怒濤の起死回生をみせるストーリーに
ドキハラドキハラ夢中になります。

企業間、社内、ビジネス上で人々が繰り広げる争い、
立場上それぞれの葛藤、買収の策略......

ふむふむ、社会人2年目の私には勉強になることばかりです。

印象的だったのは、
主人公たちが勤める会社、青島製作所と、その大株主たちが
株主総会で対立するシーン。

青島製作所は、ミツワ電器というライバル社から経営統合を持ちかけられます。
しかし、その経営統合は、青島製作所の技術だけを手に入れ、そこにいる社員たちなど切り捨てようというもの。

青島製作所は、それを防ぐため、経営統合を断るのですが、
大株主にしてみれば
「配当も配れぬような経営状況で何を言っているんだ。さっさと統合すれば、上場も確実なんだから話しを受けろ」
と、言う訳です。

株主がいなければ、会社の資本は集まらない、
でも、会社は自分たちの技術も、それを支える社員たちも守らなくては、存続できない。
ひじょうにシリアスな場面だと思いました。

どうやって、大株主たちを説得し、会社の危機を乗り越えて行くのか......
ビジネスの難しさも感じましたね。

さてさてその後、青島製作所がどうやってこの危機を脱出したのかは、
本編を読んでのお楽しみです。

3年ほど前に、唐沢寿明さん主演でドラマ化もされていたようです。
そちらもぜひ、楽しんでいただければと思います。

なぜ私はあのとき見ていなかったのか......。
社会勉強のチャンスは自分が思っている以上に世の中に転がっているんだなぁ〜と最近身に染みて感じています。