2017年7月

2017/07/25夏だ! 夏休みだ! 夏休みの宿題だ!


みなさまこんにちは。
毎日あついですね〜

数日前から、幼稚園や小学校は夏休みに突入したようで
今朝も、プールバックを肩から下げて歩いている子どもたちをたくさん見ました。

電車にのったら、今度はいかにも「今からおばあちゃん家!」というような雰囲気を漂わせたファミリーも大勢。

夏休みはイベント盛りだくさんでワクワクしますよね。

もちろん、夏休みの宿題を忘れてはいけないのですが......(笑)

だいたい一番最後に残る宿題といえば読書感想文!
という方は多いのではないでしょうか。

そんな方に耳寄り情報です!
なんと、超画期的な作文ツールが登場したとの話しが飛び込んできました!


その名も『読書感想文が、よく書ける原稿用紙。

兵庫県宝塚市のグラフィックデザイナー本下瑞穂(ほんげみずほ)さん
という方が考案したこの原稿用紙が、今、メディアに取り上げられ話題を集めに集めています。

この原稿用紙には感想文を超書きやすくする秘密があります。

それは、
①本の内容  ②本を読んで心に残ったこと、思ったこと、考えたこと 
③本を読んで思い出した自分の体験  ④これからしたいこと

以上4つの項目を、独特のしきりで別けられたスペースに書き込んでいくことです。

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各スペースに書き分けることで、
自分の頭の中を「視覚」によって整理できるよう作られているのです。

聞くところによると、アメリカの子どもたちは昔から、
このように「頭の中の情報を視覚的に整理する方法」を、作文教育を通じて学んでいるそうです。
これはズバリ!
情報を整理して、筋道をつけて話しをすることで、
話し相手や読者を論理的に
納得させるための技術を身につけるのが目的なのです。


いっぽう、日本では作文はあくまでも「個性を表現する場」という位置づけなのだとか。

それゆえに「何を書けばいいのやら」となってしまう人が多いという訳です。

その点この原稿用紙を使えば、
書いた内容を繋げるだけでも充分読書感想文として成り立ちますし、
①②③④の順番を並び替えれば、ひと味もふた味も変わった感想文に変化させることができるようになります。

ポイントは「自分の体験」を入れることでしょう。
それがあるだけで、話しが具体的にわかりやすくなりますし、
自分の意見を主張する「根拠」も明らかになります。
だからこそ、②と④が活きてきます。
もちろんここで「個性」を出すこともできますし、
人の「共感」を得られるような内容に変えることもできます。

今年の夏、読書感想文の宿題が出た人も、読書感想文の宿題を出されたお子様がいる親御さんも、
ぜひ、この原稿用紙を手に取ってみてはいかがでしょうか。
きっと読書感想文を書くヒントがたくさん詰まっていますよ!

作文を好きな人が増えたら嬉しいな〜♡

2017/07/18本を読むこと


みなさまこんにちは!

暑さ厳しくとけてしまいそうな今日この頃......
毎日をどうやって快適に過ごすか、頭を悩ませています。

やっぱり一番は、適温に設定されたクーラーのある図書館で読書でしょうか。
本の内容は、サスペンスホラー、怪談ものがいいかもしれません。
ゾクゾクして、体温を下げる。一番エコで季節感も味わえる涼み方です。

ライティングでも、いつかそんな本を出す日がくるのかしら......
あったらおもしろいなあ、と思いますが
ライティングには、ゾクゾクするレベルではなく、
凍りつくようなホラーが好きなスタッフがいるので、 私にはご縁のない作品となりそうな気も......(笑)

さて、 前回のブログに話しを戻しましょう。

ボランティアに訪れた「ゆずの木ホーム」という施設で、世界の伝記シリーズを見つけた私の思い出話でしたね。

怠慢な読書家のスタッフYが唯一、記憶に残っている本の紹介をすること、忘れていませんよ!(笑)

さっそく、ご紹介いたしましょう。

その本の名は「ヘレン・ケラー」です。

え、日本の伝記シリーズじゃないのかよって?
このツッコミの理由が知りたい人は、前回のブログを読んでくださいね

そうなんですよね〜 意外にもヘレン・ケラーなのです。

理由はやっぱり、
お姫様のようなかわいい主人公が、 たくさん苦しみを乗り越えて逞しく生きていくお話だったこと(笑)
↑も嘘ではないのですが、

本当の理由はコレ

目も見えない、耳も聞こえないヘレンが はじめて
水=ウォーター
だと認識できて感動しているシーンに
子どもながら、強烈なインパクトを覚えたから。

世の中にはこんな人がいるんだな

という"感情"をはじめて持った経験かもしれません。

私は、ヘレン・ケラーを読むまでは、
"他人"に対して「わたしが生活している"周りにいるもの"」くらいにしか
感じたことも、考えたこともなかったのです。

にもかかわらず
「外の国の人」「自分とは違う盲目・無音の世界で生きる人」
大きく言えば、「他人」 に対して"驚く"、そして"興味を抱く"そんな経験を味わった瞬間でした。

ヘレンが
全てのモノに名前があるんだな」と知ったときの驚きの感情と、少し似ているかもしれませんね。

子どもの頃は「脅かされてびっくりする」ということがあっても
いわゆる"感心して驚く"ことは正直、ほとんどないのでは、と思います。

なので、とても貴重な経験として印象に残っているのです。

ヘレンについて、それ以外のことはまったく覚えておらず、
なにか賞をもらったとか、その後何をして、いつ亡くなったのかも存じておりません。

ですが、私は、実在する人物の物語を読むときに、
いつ、だれが、どこでなにをしたかという
「知識的なこと」を自分の中にしっかりと留めることができなくても

実在する人間が何かをしたこと、言ったこと、考えたことに対して、
今まで自分ではしたこともないこと、感じもしなかった感情、口にしたことのない言葉、考えたこともないこと」に出会う経験が積めることも、 本を読む上での収穫だと思っています。

なので......
「ヘレン・ケラーが何した人かも知らないの?」といわないでください!(笑)

彼女の本はわたしに、知識ではなく、心の成長体験を与えてくれたのですから......キラン☆

以上、読書家とはいえない私の、ちょっと生意気な読書論でした

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2017/07/10懐かしい本


先日、つばさ園という児童養護施設へボランティアに行きました。
そこでは、家庭の事情で両親と一緒に暮らせない子どもたちが共同生活をしています。

子どもたちに楽しんでもらいたい一心で、 代表が気合いを入れて用意した『流しそうめんスライダー』は大好評!
次々に流れてくるそうめんを上手にキャッチしようと、夢中になる様子がなんとも愛らしい......笑

わたしは、そんな皆の元気な姿をみているだけでお腹が一杯になりました。照
※当日の様子はこちら『ゆずの木ホームでイベントをしました!』で紹介しています。

さて、 彼らには年に一回しか会えないので、
「普段はどんな遊びをして過ごしているんだろう」と気になり、
失礼ながら、施設の中をキョロキョロさせていただきました。

そこで、とても懐かしいものを発見。
集英社が出版している、学習漫画『世界の伝記シリーズ』です。

私も小学生の頃、図書館で読んだ記憶があります。

といっても、世界の伝記シリーズにはあまり興味がなく、
『日本の伝記シリーズ』のほうを好んでいました。
それも、卑弥呼や紫式部、春日局など。
「これは日本のお姫様のお話なんだ!」と思い込んで読んでいたのです。

ディズニーのお話が大好きで
「王子様と結ばれてハッピーエンド」を期待して読み始めただけに
「なんだこれ」と、頭に"?"マークを浮かべながら、
とりあえず読み切ったという感じなのですが。笑

やはり、そんな状態で読んでいただけあってか
本の内容をさっぱり覚えていないという悲しい現実に気付き、今とても後悔しています。

難しい話しも、漫画にすると勉強しやすい。 それは間違いではないのですが、
そもそも勉強する気がなければ案外、頭には入っていないもので......

最近は、難しいものは何でも漫画で解説してしまうような節がいたるところで見受けられますが、
分かりやすい反面、興味がなければ頭にあまり入らないことを考えると、
少し残念な気もします。
(「頭に残らないのはあんただけや!」というご意見は、辛いですが受け入れるつもりです......笑)

ちなみに、ほとんど内容を覚えていない私でも唯一、
印象に残っているお話があります。
それについては次回、紹介したいなと考えているので......
本日は、ここまで!

以上、懐かしい本があったなぁ〜 というお話でした♡笑

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2017/07/03『本日は、お日柄もよく』を読了して


「えー本日はお日柄もよく」  お決まりのセリフではじまったスピーチ。

祝いの席に集まった参列者たちは開始早々ウトウトモード。

(早く終わらないかな......)  

誰もがそう思うその時間。  
スピーチなんてどれも同じ。    

私もそう思っていました。  

この本に出会うまでは......

『本日は、お日柄もよく』

著者 原田マハ
出版社 徳間書店

あらすじ
主人公二ノ宮こと葉は、幼なじみの結婚式に出席したのをきっかけに、ある凄腕のスピーチライターと出会います。
スピーチライティングの世界に魅了された彼女は、弟子入りを決意。
その後、ほどなくして「政権交代!」と声高々に、選挙戦に臨む野党のスピーチライターに抜擢されます。
果たしてこと葉は無事、スピーチライターとしての大役をこなすことができるのでしょうか......



弊社はスピーチ専門の執筆集団ではございませんが、 "ライターのお仕事小説"ということで、以前から興味があり読んでみました。
結婚式や、お葬式など、誰もが一度は経験あるスピーチについてはもちろん、選挙スピーチまで扱っている本書は、
ライターの勉強としても役立ってくれました。

登場するスピーチは小説の中のものとはいえ、どれも素晴らしく、参考にしたい部分が多々ありました。
その中でも

"「今川君。 そう呼びかけても応えてくれる、君はもう、いないのか」(出典:原田マハ著『本日は、お日柄もよく』本文より)"


の一文からはじまる弔辞があります。

静まりかえった会場の中、こんな問いかけが聞こえてきたシーンを想像してみてください。
聴衆が、グッとスピーチの世界に引き込まれていく姿が見て取れるのではないでしょうか。
この後に続くスピーチで、亡くなられた方がどれだけ尊い人物であったかが
「光」と「陰」というキーワードを多用することで表されていきます。
光と陰は、つまり弔辞を送られる相手と送る側が「表裏一体」の関係であることを示しているのです。
このような「たとえ」をいれることで、聴衆にとってもお二人の関係がどのようなものであったかを、すっと読み取ることができるはずです。

そうしてスピーチに引き込まれた多くの読者の方が、涙されたとか。

私も作品を読み、主人公たちと同じ"言葉を扱う仕事"をする者として、 改めて言葉のチカラの偉大さを感じました。

いえ「改めて」というよりも逆に新鮮と言える経験だったかもしれません。

それは、言葉のチカラを操る側であれど、 普段は「言葉のチカラに影響を受けすぎないようにしよう」
などと、日常生活の中で、構えている部分が少しあるからです。

たとえば、電車の中吊り広告で週刊誌が『某ジャニーズグループの○○が、グラビアアイドル○○と密会!』
というような一文を掲載しているのを発見したとき。

イケメン大好きの私は「なんだって!?!?」と驚き、嫉妬に駆られ、あげく怒りまでわいてきて......
なんのこっちゃら週刊誌を買い求め、情報を集めに集め、必死でことの真偽をはかる(涙)

というような
"感情に動かされて、普段の自分ではしないようなことをする"
"ストレスを抱いてしまう"
そんな状況を「避けたい」と考えているからです。

また、週刊誌側がそのような"感情操作"を視野に入れて文章を作成していることはよくわかるので、
そこに「のってしまいたくない!」という意地もあるのです(笑)

ですから、小説の中であまりそのような邪念に邪魔されず、
純粋に読書を楽しみ、登場するスピーチに感動し、 「言葉ってすごいなぁ」と思えたのがとても嬉しかったです。

お仕事小説のおもしろさを実感した私は
第二弾として「ツバキ文具店」を読んでみたいな〜 と考えております。

また、 本を読んだら感想をお伝えしたいと思いますので
ぜひ、お手隙のときにはブログを覗きにきてくださいね。

※本書に登場する選挙演説もたいへんおもしろい内容になっています。
どんなスピーチが聴衆を惹き付けるのか......気になる方は、ぜひ
『本日は、お日柄もよく』をチェックしてください!

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